神様とお引越し

2024/09/28
神様とお引越し

ご両親が住んでいた家にはたいていある物です。

代々引き継がれていたり、新たに始められていたり、作法も様々です。

普段はあまり気にしないけれど、家族に何かがあると手を合わせたくなる。

お仏壇と神棚のこと。考えたことありますか?

 

ご両親が施設に入ったり、亡くなったりで、実家の売却を相談された時、ほとんどのお宅にお仏壇や神棚があります。それもご両親が守っていらした痕跡ありです。

お家を売却するには中の荷物は全て撤去することになります。お仏壇や神棚も例外ではありません。ですが、そのまま廃棄してしまうには良心が痛みすぎる神聖な物ですし、業者さんもそのままでは処分に応じてくれません。

 

そこで行うのが「魂ぬき」です。

お仏壇や神棚に宿る「魂」を外に出して、空っぽの箱にしてしまう儀式です。

 

お仏壇はお寺(基本的には菩提寺)、神棚は神社にお願いして、魂ぬきのお経や祝詞をあげてもらいます。魂ぬきには目に見える変化はありませんが、ご家族の心の整理には効果があるようです。

 

魂ぬきは、宗派や社寺によって内容に違いがありますが、2~5万円程度のお布施をお支払いすることが多いようです。

これからご実家の荷物整理をお考えになっている方は、お荷物だけでなく、お仏壇と心の整理についても考えておくのはいかがでしょうか。