思い出は期限付き その③
2023/06/10
その②からの続き
ご両親の思い出が手放せないご主人でしたが、妹さんに発破をかけられ一念発起。なんとか期限内に売却することができました。
この件でご売却が間に合ったのは、ご主人に寄り添った奥様のご協力があったからこそと言わざるを得ません。奥様は、ご主人の荷物整理をずっとお手伝いするだけでなく、特別控除の条件を満たすための税務署との打合せや建物解体の段取りなどを全て行われていました。弊社は奥様の活動を一緒に行い、お手伝いをさせていただきましたが、普段の生活では行うことのない事柄の連続に、お気持ちのうえでも大変だったと思います。
それでも、物件の売出しと並行しながら作業して半年以上かかっているので、本当にギリギリ間に合った感じです。家中に残る思い出の品の処分をためらって、どこかの作業が止まってしまったら間に合わなかったかもしれません。
相続することは、受け取ったものを残し守ることだけではありません。受け継いだものを次に活かしていくことも相続です。さまざまな制度を活用して、残された方がより豊かに故人の財産を受け取れるよう、相続後でもしっかり対策していくことをおすすめします。
「空き家(被相続人の居住用財産)の特別控除」の適用期間は、2027年12月31日までに延長されました。わたしが相続した家も適用できるかも、と気になる方はぜひご相談ください。