税率に要注意

2024/01/20
税率に要注意

相続のご相談を受けていると、よく聞く言葉があります。

「相続税がかからないよう、先に財産を渡しておこうと思っています」

 

ちょっと待ってください。それってただの「贈与」になりますよね。

日常生活の中で、親から子供・祖父母から孫にお小遣いを渡すことに税金はかかりません。ですが、相続対策になってしまうと話は変わります。もちろん、お小遣いであったとしても、贈与税の基礎控除額を越えた金額には「贈与税」がかかります。

 

この「贈与税」というもの、同じ金額を譲るとしたら、相続税より税率が高くなります。例えば、1000万円を相続した場合の税率が「10%」なのに対して、1000万円を贈与した場合の税率は「30%」です。甥・姪や第三者への贈与ならば「40%」です。

高い!!

相続税の税率が30%になるには、なんと「最大1億円」が受け取れます。

 

もちろん、相続対策として「生前贈与」を行うのは有効です。ですが、しっかり計画と対策を立ててから贈与することが必須です。

大事な財産を家族にしっかり残すには、思い付き贈与は厳禁ですね。