相続人申告登記制度をご存じですか?
2024/02/03
テレビで報道されていたり、法務局の窓に大々的に張り出されていたり、
「相続登記の義務化 令和6年4月1日から」をご存じの方も増えてきました。
「義務化」の印象が強いのか、「なにがあっても期限内に相続登記をしなければならない」と考える方もいらっしゃるようです。が
「なにがあっても期限内」は無理な方もたくさんいるのが現実です。
そこで、相続登記しなくても相続登記の義務を果たしたとみなしてもらえる制度があるのです。その名も『相続人申告登記』、どんな制度でしょうか。
『相続人申告登記』は、相続義務化と一緒にスタートする制度です。
- 所有権登記名義人(故人)について相続が発生したこと
- 自分がその相続人であること
上記の2点を法務局の登記官に申請するだけと、手続きが簡単なのも魅力です。
ですが、これはあくまで、すぐに相続登記ができない場合に、義務違反にならないよう緊急に手を打つための制度です。そのため、この制度を活用しても、最終的には相続登記をおこなわないとなりません。
それでも、この制度は「相続登記したくてもできない方」を助けてくれる有益な制度です。
次回は、この制度のメリット&デメリットを考えていきましょう。