「何かあった時」はどんな時?
2024/04/27
何かあった時』って、どんな時だと思いますか?
この質問をされた方のほとんどは、体が不自由になったり、認知症になったりすることを思い浮かべられるようです。
次に『何かあった時』はどうするおつもりですか?
この質問に多い応えは、どうしたいのか家族に言い聞かせている、公正証書を作成している、どうするのがいいか考え中です。
上記に同じと思われた皆様、本当に『何か』が起きたら、何もできません。何の対策もされていないからです。
まず、今回はこの『何かあった時』がどんな時なのかをお話いたします。
普通に生活している人は『何かあった時』とは『不測の事態が起きた時』だと考えます。
何かあったからといって、自分は生きていると思っている方がほとんどで、『死亡した時』に限定して考える方はいらっしゃらないと思います。
実は、この点が間違った対策をしてしまう原因なのです。
寝たきりで意識がない又は認知症などの病気で物事の判断ができないなど、誰かに対処をお願いしなければならない事態になる理由は様々です。また、その程度はまちまちです。
理由も程度もばらばらの事態を『何かあった時』と立証することは、誰にもできません。
患者の容体は刻々と変化するものなので、お医者様から能力の証明書を書いてもらうことはできませんし、個人の意志能力を証明する公的機関もありません。
そのため、客観的に判断できる明確な『何か』は、『死亡』のみとなります。
不確かな状態を示す『何かあった時』を想定した対策では、本当に『何かが起きた時』に対応することはできません。
生きているあなたの未来が安心できるものにするためには、何をしたらいいのか、考えていきましょう。